【映画】紙の月を見た感想【あらすじ・ネタバレあり】
この作品は Huluの無料視聴期間に見ました。
あらすじ
宮沢りえが演じる主人公、梨花は銀行のパートとして働いていたが、
その堅実な仕事ぶりが認められ契約社員となることができた。
あるとき梨花は顧客の孫である光太と出会う。
夫とはしばらく倦怠期の関係となっていたこともあってか年下の光太と関係を結ぶ。
借金を抱えていた光太のために顧客の金に手をつけ始める・・・
感想・考察
宮沢りえ、お美しい・・・笑
特筆すべきは前半に比べ、横領したお金で自由奔放に遊びだす後半、どんどん綺麗になっていく。
もちろんメイクの力もあるのだろうけれど、宮沢りえの演技力が後半の妖艶さを出していると思われる。
そしてストーリーは、ごく普通のOLが如何ように狂気的な横領へと手を出させたのか、幼少期の記憶を断片的に出すことにより説明している。
あまりに身勝手な犯行だが、本人にはこれっぽっちも罪の意識はない。
それは幼少期の難民への募金活動に現れていた。
最初はクラスの誰もが募金活動に積極的だったが、時が経つにつれ、募金額は減っていった。
だが、梨花は親の財布から抜き取ってまで他の生徒の分も募金を行っていた。
ここに主人公の善と信じるものへのアプローチは何をしても構わないという
強くも独善的な考えが透けて見える。
そういったものが鬱屈した結婚生活を長年続け、再び溢れでたのだろうか。
そう思わずにはいられない。
(数行スクロール後、ネタバレ含みます)
最終的に横領は先輩行員によって発覚してしまう。
次長を懐柔し、200万を返金することで水に流してもらえることとなったが、その金もなかなか工面できず、追い込まれていく・・・
横領金額は200万どころではなく数千万と膨れ上がっていたことも
支店長にまで結局バレてしまい、行内の2回の一室から飛び降りて逃げ出す。
海外へ飛び出し逃げ延びているところでエンディングを迎える。
果たして彼女はこのさき行き方を変えていくのか、はたまた同じ生き方を選んでしまうのか、、
鬱屈した生活を送っているがそれを変えたいと思っているが変えられない全ての人に支持される作品といえるだろう。